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kenogadgetです。ケノ。

GPD WIN MAX2で快適なプログラミング生活したい話

今まで大学に持っていくパソコンはゲーミングノートPCだった。デッカいPCとデッカい充電器をカバンに入れて頑張って運用していたのだ。

しかし僕は見つけてしまった。このUMPCを。(UMPCというにはちょっと重いかもだけど)

今まで頑張って重いPCを持ち運んでいたのがウソのように持ち運べる。いつもはいらない時家に置いてきていたPCが常にカバンの中に!この素晴らしさたるや。

 

しかし、もちろん物事はそう上手く行かない。デメリットはつきものである。ここではkenoが感じたメリット・デメリットを発表する。

以前の環境

大学でプログラミングをするので、ゲームとかも作りたいしゲーミングノートPCを買ったは良いものの、まぁ持ち運びはダルい。でもそれは良い性能と引き換えの妥協点だと思っていたんだ。

こういう学生は割といるんじゃないかなと思う。なおKenoはApple製品は好まない派である。全然薄くて軽くて性能良いとか羨ましくないし。

WIN MAX2との出会い

ある日友達に言われた衝撃の一言。「そんなにグラフィック性能いる?」

考えもしなかった。グラフィック性能なんてあればあるほど良いと思っていた。

確かに、割と最近のPCならもっと軽くて性能も割と出せるやつあるかもしれない。そう思った僕はたくさんの調査を行い、GPD WIN MAX2に出会った。

GPD WIN MAX2について

名称 : GPD WIN MAX2 2023

CPU : AMD Ryzen 7 7840U

iGPU : AMD  Radeon 780M

メモリ : 64GB

ストレージ : 2TB SSD

重量 : 約1kg

実はこのPCはある中古PC販売サイトで購入した。だって高いんだもん。正規価格は20万円ほどしたと思う。それを16万円程で買えたのだから良かったと思う。

2023年モデルは2024年モデル(執筆時最新)と比べ、あまり性能の違いは無いらしい。

WIN MAX2のメリット

1. iGPU

問題のグラフィック性能だが、なかなかイイ性能はしていると思う。最初から入っているMotion Assistantというソフトで消費電力を設定でき、30wくらいにすると結構頑張れる。現行の内蔵GPUの中では上位の性能を誇るという。

ただ、元々ゲーミングノートを使っていた身からするとちょっと頼りないかなと思う部分はある。ちょうどEpic gamesで気になってた「Ghostwire: Tokyo」が無料のセールを行っていたのでダウンロードしプレイしてみると、最初のシーンで既にカクツキが見られた。これに関してはTDPGPUクロック・ファンやAMDのドライバーである「AMD Software: Adrenalin Edition」などで最適化を行えばしっかり動くようにはなった。

排熱・ファンの騒音については、ゲーミングノートのファンと比べれば圧倒的に静かである。実際は重いゲームをしているときはファンのまわる音は聞こえるが気にしなければ気にならない程度のものだと感じた。

総合的に見て、この筐体でこの性能であれば満足度は高いのではないかと思う。

2. ゲームのしやすさ

もちろんこのPCはゲームをするようにスティックやボタンなどを備えているのでとても遊びやすい。余談ではあるがこの配置は賛否両論あるらしく、使いづらいとの声もあるようだが、僕はそんなに気にならなかった。というか元々あんまりコントローラーとか使わないので僕はこれで十分かなといった感じである。

閑話休題

以前はゲーミングノートでゲームをしていたが、あまり積極的にプレイする感じではなかった。やっぱりWASDや矢印キーでやるのはゲームをプレイしているという感覚と少し異なる気がする。

ゲームで遊ぶならスティックやボタンじゃなきゃな、と思わせてくれたのがこのPCでした。ちなみにゲームメインならほかのハンドヘルドPCでも良いと思う。

3. キーボード

WIN MAX2のキーボードは通常のノートパソコンのキーボードに比べてキーピッチが狭いという特徴がある。僕はキーボードってそんなにキーいらなくないか精神なので、本当に丁度いいキーの数とサイズだと感じている。ちなみにこのキーボードで僕は初めてUS配列に変わったが、意外と問題ない。むしろUS配列ってプログラマー向けのキーボードなんだなってことを初めて知った。

例えばJIS配列では、プログラミングで多用されるセミコロン( ; ←これ)を打つときにSHIFTを押さなければいけないが、US配列ではセミコロンの書いてあるキーをそのまま押すだけで入力される。同じことが=を打つときにも言えて、だいぶ楽にプログラミングできることと思う。ただ、@や"(ダブルクォーテーション)は違う位置にあるのでいつも混乱する。

ちなみに、WIN MAX2では日本語とアルファベットの切り替えにはALT + ~(チルダ)を使うが、これをもっと使いやすくするにはいろ難しそうな設定が必要そうなので、僕はkarakaramさんのalt-ime-ahkというソフトを使わせて頂いている。

4.その他

その他良かった点としては、バッテリーの持ち。ゲーミングノートPCってどこにそんな電気つかってんのってくらい減りが早いのだが、このPCは結構もつ。充電しなくても継続的に作業しないなら1日くらいはもつと思う。僕はCIOの20000mahで65w出せるバッテリーと一緒に持ち運んで、PCのバッテリー無くなりそうになったら繋げて使用したりしている。

なんで普通のノートパソコン使ってる人って画面開けたままトイレいったりするんだろう。電池もったいないなぁとか思ってたのに僕も今ではその一員である。

あと僕にとって一番でかいメリットは、「一見して変なパソコン」であるということ。このPC、コントローラー部分を隠すための板が標準でついており、見えないようにすることも出来るがタッチパッドが上の方についてるので「なんだこれ」感が否めない。しかしそれがいいのだ。だってこんなパソコン周りの人は持ってないからね。みんな面白がってくれる。「この板外すとコントローラー出てくるんだよ」とかいって驚かせられる。

タッチパッドは割と十分な広さだと思う。別の記事で触れると思うが右・左クリックは肩の部分にあるスイッチで押すことも可能なのでドラッグ&ドロップとかもしやすい。また、基本的には画面がタッチディスプレイなのでそっちを使うことが多い。

もう一つ、カメラがついていることも触れておく。同じGPD社のPocket 3 やWin miniの方はカメラがないので一半的なパソコンとしては使いづらいと予想される。Zoomやらなにやらでカメラが必要になることはあると思う。あんまり質は良くないけどね。

WIN MAX 2のデメリット

このPCのデメリットについても述べておく。最初に言っておくと割とデメリットはあるがそれを我慢してでも使いたくなるものである。

1. 画面の小ささ

これはもう買う前からわかっていたことではあるけれど使用中は結構目を凝らしたりする。小さければ小さいほど持ち運びには便利だが表示出来る情報が少なくなってしまう。ただ、この10inchという大きさはギリギリ通常の使用には困らない気がする。タッチディスプレイなので操作も簡単だし。

 

2. 肩にあるスイッチが壊れないか不安

switchのL, RボタンのようにこのPCにもボタンがついているが、具体的には右と左で2つずつボタンがついている。1つはオンオフの2段階で、もう一つは無段階のレバーみたいな感じ。このレバーのやつが本当に壊れないか心配。バッグにしまうときにそのまま入れているのだが何かの拍子に強い力がかかればあっさりポキっといってしまいそう。割とゲームの中でも使用するパーツなので出来ればケースに入れたいところだが、いいものないかなぁ…

3. やっぱりスペックはちょっと足りない

例えば僕が前から気になってたSteamの二ノ国2をやってみる。専用のソフトで消費電力を上げてみたりもしたが、やっぱり少しもっさりするときがある。ゲームの設定でフレームレートを落とすと多少良くなるが、それでも時折遅くなる。ちなみにだがなんか夜は調子悪い気がする。お昼だと結構遊べる。

4. 動作不安定

はい。必ず書いて置かなければいけないのは、GPD社の製品(それ以外のハンドヘルドもかな?)は最初に色々アップロードとかしないとほんとに動作不安定であるということです。僕も買う前に色々な方の記事を見てたけど場合によっては何しても動かなくなっちゃうこともあるらしい。僕は幸いにも(?)初期の動作不良(突然落ちるとか、画面暗くなって何してもだめになるとか、めちゃ熱くなるとか、閉じてスリープにしたら開いたとき起動しないとか)のみでおわった。僕はとりあえずAMDのグラフィックの専用ソフトウェアAMD Adrenalin Editionをインストールしてドライバーのアップデートと、Biosの更新をした。結果、通常の使用ではほぼ問題なく使えるようになった。時たまタッチディスプレイのタッチが使えなくなるとかくらいで後は大丈夫になった。しかしいつでも壊れる危険性があるというのはちょっとコワイ(>_<)

総評

結局GPD WIN MAX 2はどうなのって話。keno的にはおおよそ大満足である。昨今のノートパソコンはどれも見た目が同じような感じでどれも面白くないなぁと思っていた所で出会ったので、このPCは非常に個性的で好きである。ただ、1.5癖くらいあるのでよほど意見が合わない限りはオススメはしないかなぁといった感じ。

でも買うことでGPD社の応援になるから皆買おう!